居心地良い間取りを考える~取り出しやすい収納をつくる・将来も使いやすいトイレ~
取りだしやすい収納をつくる
私の生活では買い物の機会が多いのではないでしょうか。不要とわかっていながら
そのままになっているものも少なくないと思います。
収納の量を考える前に、まず物をもつ量は、自分の管理できる範囲を
超えないようにすることを習慣づけましょう。
使い勝手の良い収納の決め手は奥行にあります。
前後に置かなくても済むように、しまうものに合わせて奥行を決めるとよいでしょう。
家事や趣味を行う場所、生活の動きに合わせて、
出し入れしやすい場所を計画するのが、使える収納にする鍵です。
たくさんの物を効率よくしまうことは大切ですが、それが収納の目的ではありません。
住まいにあるすべてのものは、しまうためにあるのではなく、使うためにあります。
収納とは、『使う物の、使わないときの定位置』ととらえ、使う際に取りだしやすく
簡単にしまえることを考えましょう。
合わせて『どこにしまうか』にも気を配ります。
家事や趣味を行う場所、生活の動きに合わせて、出し入れしやすい場所を
計画するのが、使える収納にする鍵です。
収納を設置する際は収納の棚の奥行も考えましょう。
深い棚はたっぷり入って、一見有効そうですが、物を前後に並べてしまうので、
奥の物が見えずに取り出しにくいです。
たとえば、押入れの天袋が最たるものでしょう。
収納があるれる原因に、『物が見えない』→『存在を忘れる』→『ないも同然』
という図式があります。
収納の奥行・・・・布団=910
衣類=650
食器=450
本棚=300
将来も使いやすいトイレに
トイレは、家族用と来客も使えるものと2か所にあると便利です。
1階のトイレは、来客にも気持ちよく使ってもらうことをかんがえましょう。
ストック品や清掃道具は隠し、飾り棚をもうけると美しくなります。
清潔を保つ素材選びも重要です。汚れやすい床は掃除のしやすさを優先します。
ビニールシートやタイルなら、目地の防汚性に気をつけましょう。
木製なら塗装されたものを選びます。
壁も腰下はふける素材にし、腰上にはにおいを吸着、
分解するような壁材を使うとよいでしょう。
高齢者がいる家に限らず、トイレはバリアフリーにしておきましょう。
将来、介護が必要になることも考えて広めに作っておくことも大事です。
手すりをつけたり、新築時に設けなくても、後から取り付けられるように
壁を補強しておくといいです。
収納は手洗い器とセットのキャビネットや、吊戸棚、壁に埋め込むタイプなど、
コンパクトで効率よくしまえるものを選びましょう。