住まいの住設を選ぶ~水道・ガス・電気の基礎知識~
水道や電気・ガスの引き込み位置は、
建物の配置に大きく影響します。
建物の計画に入る前に、
敷地周辺のインフラ環境を確認する必要があります。
水道(給水)は止水栓の位置を確認しましょう。
下水道は(排水)は敷地に接する道路にマンホール(下水道本管)が
あるかをチェックします。
雨水や浄化槽排水を流す側溝の有無も確認し、
なければ浸透枡などを設置する必要があります。
都市ガスを利用できる場合は、ガス本管からの引き込み位置でチェックします。
電気は送電方式と引込み位置を確認します。
インフラ環境のチェックポイント!
①制水弁フタ・・・下部に給水本管があります
②下水本管マンホール・・・下部に下水本管、雨水本管があります
③道路用集水桝・・・公設枡ではないので注意が必要
④止水栓・・・宅内の引込で管のバルブ。給水本管はありません
⑤私設下水マンホールの例・・・私道などに設置されている。公的機関のマークがなく
さまざまな形状のものがあります
⑥アンテナ・・・有線を確認し、近隣のテレビ受信状況を判断します。
⑦ガス遮断弁・・・ガス本管から敷地内への引込管の遮断用
⑧量水器・・・水道管の引込位置、引込管径の目安となるが、必ず局埋設管図と
照らし合わせて確認します
⑨ガス会社杭の一例・・・現地にあれば、都市ガスの住宅引込位置が判断できます。
⑩ガスメーター・・・現地にあれば、会社名を確認します。
都市ガス供給地であることの目安となります
⑪プロパンガスボンベ・・・都市ガス供給地域でない可能性を示唆します。
3種の熱源から選ぶ給湯設備
給湯器の熱源はガス・石油・電気の3種類です。
ガス給湯器は、水道水を温めて供給する瞬間式
燃焼時の排熱を再利用してお湯を沸かす『エコジョーズ』を使えば
ランニングコストを抑えることができます。
石油給湯器はガスと同様の燃焼方式を利用し、
排気熱を利用する『エコフィール』があります。
電気給湯器は貯湯式です。
電熱ヒートポンプ給湯器『エコキュート』があります。
さらに太陽を熱源とする太陽熱温水器もあります。
年間を通して使用頻度の高い給湯設備ですが、機器の更新時期も検討が必要です。
各機器の寿命は、ガス・石油給湯器で10年ほど。
エコキュートのヒートポンプユニットが10年ほど。
電気温水器で10年~15年と言われています。