建物の名称をご紹介!どこの部位を指すのかわかりにくい名称をご説明します!
建物の部位には細かいところまで名称がついています。中でも戸建て住宅で代表的な
『木造在来工法』にはどこの部位かわかりにくい名称が多いですよね。
今日はわかりにくい名称を一部ご紹介します!
軒
外壁から出っ張っている屋根部分の内、雨樋がついている側(妻側に対して平側という)
また軒の裏側を『軒裏』という
鼻隠し
鼻隠しは『鼻先』と呼ばれる垂木の先端を隠す部材のため、『鼻隠し』という。
鼻隠しは、雨樋をとりつける下地としての役割も持っている。
ケラバ
外壁から出っ張っている屋根部分で、破風の側を『ケラバ』という。
ケラバは部位ではなく、屋根の一部分を指す名称。
名前の由来は、昆虫の『ケラ(オケラ)』の羽根で、漢字では『螻蛄羽』。
オケラの短い羽のように、外壁から破風までの距離が短いところからきているという。
雨水の吸い込みや紫外線の侵入を防ぐ役目がある
棟
屋根の水平材。頂部で水平になった棟は『大棟』、屋根の流れに沿って軒先に向う棟を
『下り棟』という。
破風板
切り妻造りや入母屋造りの屋根の妻側にある山形の部門。
名前の通り、雨や風を破るという頼もしい存在だ。破風の取り付ける板を『破風板』という。
ここに雨樋をとりつけることはない。
雨樋
鼻隠しに取り付ける水平の方向の雨樋を『軒樋』これに対して、縦方向の樋を『竪樋』という。
最後に紛らわしい名称のご紹介です。
『ベランダ』と『バルコニー』の違いをご存知でしょうか?
『ベランダ』は、屋根つきの外壁から張り出したスペースをいいます。
雨の日でも洗濯物を干すことができる利点があります。
『バルコニー』とは、2階以上の室外に張り出した屋根のない手摺付きのスペースのことをいいます。
また、下の階の屋根部分を利用したスペースのことを『ルーフバルコニー』と呼びます。