【新築する前にチェック】契約書の見積書の見方/賃貸と住宅購入の比較/土地選びのポイント
契約をしてしまう前に見積書の見方を知っておこう
住宅を建てると決めた時に、思っていたより知らないことがたくさんあることに気づいたりしませんか?
そのうちのひとつにお金のことがある人もきっといるはず。
後でわからないまま進めてしまった、こんな工事をするなんて知らなかった、ということのないよう、まずは見積書の見方のポイントをお教えします。
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工事内容と内訳は明記されているか確認を
見積書を見たときに、「床材」とだけ記載されていた。ちょっと待って。「床材」だけでは何かわかりません。どのメーカーのどの製品をどれだけ使うかが、書かれていることを確認しましょう。
見積書の中に、ひとつずつどのような建材が使われているか、明記されていますか? 会社によっては別の仕様書にまとめられている場合もあります。
しっかりした会社なら、一式図面なども用意されているので、合わせて見るととてもわかりやすい上に、あとで疑問に思うことも減りますね。
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不明な箇所は担当者に連絡・質問・相談を
何がどれくらい使われているか書かれていたとしても、何がどのような工事内容なのか、どうなっているのか、よくわからないことも出てくることもあるはず。
そんなときは、担当者にお気軽に相談するようにしてくださいね。わからないまま工事を進めて、後々の問題になってしまうのも困りものです。
どんな会社も見積書を用意してくれるはず。受け取った見積書の中身をチェックし、不明点を残さないようにしましょう。そして、大事に保管してくださいね。
賃貸と購入。家賃の金額次第で将来的に「購入」が得?
賃貸と購入。いずれはマイホームを、と考えてはいるけれど。将来的に賃貸で暮らし続けるのか、住宅を購入するのが得か、判断材料が欲しいですよね。
そこで、条件設定を以下のように決めてシミュレーションしてみました。
- 3,200万円(頭金500万円、諸費用150万円、借入額2,700万円・金利2.5%)の物件を購入した場合
- 13万円の賃貸(26年目から15万円、管理費1万年、敷金・礼金、2年ごとの更新料)の場合
計算すると、総支払額が34年目に賃貸費用が物件購入額を上回ります。
将来的には購入の方が得と思えるメリット
物件購入の場合、月々の支払はあくまでもローンの返済のため、資産である家は財産となります。残念ながら、賃貸は支払い続けていたとしても何も残りません。
また、世帯主が亡くなってしまっても、賃貸は支払を続ける必要があります。物件購入はほとんどの場合団体信用生命保険に加入しているため、保険でローンは返済されます。
一般的に、家賃が10万円を超える場合は当面の支払額は高くないように見えますが、長期的にみると総支払額が購入時より高くなります。
どちらが良いかは事情によって各家庭それぞれかと思います。ライフスタイル、収入、貯蓄といった項目を踏まえ、長期的な目で見て決めていくのがよいですね。
土地選びのポイントを知り、相場観を養おう
駅からの距離も大差がない。そして広さも同じ面積だ。そんな土地の価格に差がついていることがあります。これはなぜだかわかりますか?
実は、その差は土地の向きなんです。一般的に南向きの土地が家をたてるのに最も適していると言われています。そのため、南向きの土地の価格は高くなりがち。
反対に、北向きの土地は南向きの8割の価格であったり、出入りがしづらい旗竿敷地であったりすれば7割の価格なんてことも。
一般的にあまり条件が良くないと言われるような土地であっても、価格で浮いた予算の分を家の設備などにお金をかけられます。
そのため、全くのデメリットというわけではありません。北向きで寒い家になるならば、家の断熱や採光のための窓を作るなど、お金をかけるべき場所にかければ快適さを求めることができます。
ただ、土地の相場というのは、残念ながら簡単にわかるものではありません。
その上、価格が変動することも。中古住宅があった土地の場合、売り主の意向ありきの値段で、相場と関係なく売りに出ていることもあります。
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どうしたら相場観が身につくのでしょう?
土地選びで相場観を養うには、多くの土地を見て回ること。
これが、最も確実な方法でしょう。まずは100件ぐらいの土地を見て、土地の価格の理由を自分で考えてみてください。
そういった地道な訓練で相場観を身につけることができれば、土地を適正価格で購入できるようになるはずです。
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不動産屋の担当者選びも妥協してはいけない
決める理由は、自分との相性で決める、能力で選ぶなど人それぞれです。
しかし、担当者の説明に疑問や不信感を感じたり、不安だと思ったりした時は、担当者の変更を依頼しましょう。
後悔しない家づくりをするために、妥協は禁物です。そして、その方が最終的に満足度の高い家が手に入ることでしょう。