ヒートショックや熱中症の予防になる『全館空調システム』導入でクリーンな空気と心地よい温度で生活しませんか
空調というと、家の各部屋にエアコンを設置して行うというのが一般的ですが、最近では各部屋だけでなく家の中の空気をまるごと調整する
「全館空調システム」を導入される方が増えてきています。
全館空調システムの仕組みは、各メーカーで異なりますが、室温調整だけでなく換気も行うものが多いようです。
全館空調システムって何?
全館空調は家全体の空調を一括して行うシステムで、すべてのお部屋、廊下など建物全体を冷暖房し、
24時間換気を行うシステムです。
部屋ごとに取り付ける壁掛けエアコンは、設置可能な場所が限られてたり圧迫感を感じることもありますが、
全館空調システムだと室内がスッキリするだけでなく、室外機の台数も減るため外観もスッキリします。
全館空調システムの価格帯と種類のマッピング
全館空調のメーカーは15以上あります。
大きく分けるとハウスメーカー系列とビルダーフリーになります。
ビルダーフリーとは、工務店が販売代理店になる加盟店制度をとってる全館空調メーカーです。
家全体に関わる設備のため、安全面やメンテナンスの観点から売り切り制のメーカーはないので安心です。
ハウスメーカー系列の全館空調は、ハウスメーカーと全館空調メーカーはセットの関係であるため自由に選ぶことができませんが、
ビルダーフリーの場合、施主は全館空調メーカーを自由に選べます。
全館空調システムの冷暖方式のタイプは4つあります。
冷暖方式は、居室内に1台の空調室内機をセントラル化して居室全体を冷暖します。
どこから冷暖するかはメーカーによってタイプが異なります。
〇天井吹き出し型➡天井内にダクトを設置し天井からの吹き出し口から冷暖気を送ります。
〇床下冷暖房型➡床下の基礎部分を断熱し冷暖気を蓄熱し、床からの輻射熱とガラリによる送風で家全体を冷暖します。
〇壁パネルからの輻射型➡壁に大型冷暖房パネルを設置し、パネルから輻射熱で家全体を冷暖します。
〇壁かけエアコン型➡1台の壁かけエアコンとダクトやファンなどを組み合わせることで家全体を冷暖します。
輻射熱とは遠赤外線の熱線によって直接伝わる熱の事です。
全館空調の換気システムと空気清浄機能で家全体の空気を清浄!
全館空調システムの換気は、給気と排気の両方にファンを使用する「第一種換気システム」が一般的です。
全館空調に空気清浄機機能を組み合わせることで、各部屋に空気清浄機を置かなくても家全体の空気を清浄化できるため効果があります。
家の中の汚れた空気を排出するだけでなく、花粉やPM2.5などの有害物質などを除去できるのです。
全館空調システムのお手入れやメンテナンスは必要?
フィルターお掃除は、2週間から1カ月に1度行うことを推奨されてますが、
今お使いの冷暖房機器もフィルターなどのお掃除はしないといけないので、負担はあまり変わらないと思います。
定期メンテナンスは、メーカーは推奨されてますが2年から10年のメーカー保証があります。
全館空調システムはどうしたら設置できる?
全館空調システムの導入は、新築の計画時に建物の性能や間取りと一緒に考えることをおすすめします。
各部屋にエアコンを設置する必要はなくなりますが、エアコンよりも大きな空調システムの機械を格納するスペースは必要になります。
全館空調の効果を発揮させるには、住まいが高気密・高断熱であることが大前提になります。
全館空調システム導入でメリットもデメリットもあります。
全館空調システムのメリット1
家の中全体の空気を調整するため、家の中の大きな温度差が解消され家中が365日、24時間穏やかに暮らせる温度で生活できるので
冬場に起こしやすいヒートショックや夏場に起こしやすい熱中症も防げます。留守番してくれてるペットの心配も軽減されます。
全館空調システムのメリット2
全館空調の室内機は、空調室や収納内に設置されるので室内には露出物がないので自由にインテリアを選ぶことができます。
ストーブやファンヒーターも必要ないので床も広く使えます。
全館空調システムのメリット3
エアコン(冷暖房)の効きを気にすることなく間取りのバリエーションも増え、広さも高さも自由に設計ができる。
全館空調システムのメリット4
換気システムと空気清浄機能でシックハウスのリスクが軽減でき、常に家中が清浄な空気で生活できる。
全館空調システムのメリット5
住宅建設に付帯する設備となるため、住宅ローンに含めれます。
なので、住宅控除の対象にもなります。
全館空調システムのデメリット1
家自体の気密性や断熱性が不可欠になります。気密性や断熱性の低い家に全館空調システムを取り入れても電気代は高くなってしまいます。
リフォームの場合、家自体の気密性や断熱性もセットで考える必要があります。
全館空調システムのデメリット2
部屋ごとの温度調整が難しく、また、暑いからといって急に室温を変えることも難しいです。
全館空調システムのデメリット3
1台で家中、空調している全館空調の場合、万が一空調機械が故障してしまうと、家全体の冷暖房が機能しなくなってしまいます。
全館空調システムのデメリット4
全館空調機器設置のための専用スペースを居住空間に設ける場合は、その分居住スペースが減るので間取りとの調整が必要になります。
全館空調システムのデメリット5
導入費用が高い。100万円~300万円前後が相場になってます。
空調室の有無、制御システムや配管の複雑さなどによって差があり、付属機能が多いほど費用は高くなります。
全館空調システムのデメリット6
乾燥しやすい。(全館空調だけが乾燥するわけではないです。24時間換気をきちんと行っている限り、どのお家でも乾燥してます。)
デメリットについてもメーカーの選び方で解消されるものもあります。
高気密、高断熱の住宅であれば、電気代も抑えながら快適に過ごせるので、気になられた方はサンコウホーまでお気軽にご相談ください。