浴室用ドアの種類とメリット・デメリット!快適なバスタイムを過ごすためには大切な要素!
浴室と脱衣室をつなぐ浴室ドア。室内の建具のひとつですが、リビングや寝室などの扉に比べると、あまりこだわらないという方も多いかもしれません。しかし、家族全員が日々使用する建具ですし、何も身につけない状態で開閉するものですから、その使い勝手は充分に検討したいものです。
浴室ドアの種類は主に、開き戸・折れ戸・引き戸の3つがあります。 この中でも開き戸や折れ戸が多く採用されていますが、実は高齢者にやさしいのは引き戸です。 開き戸はドアが前後に開く構造になっているために、出入りの際に浴室が狭くなりがちです。それぞれのメリット・デメリットを紹介していきます。
種類
開き戸
メリット
掃除が楽
オプションでタオルバーをつけれる
デメリット
追加料金がかかる
開閉にスペースが必要
折れ戸
メリット
価格が安い(標準仕様になってる)
省スペース
デメリット
掃除がしにくい
引き戸
メリット
開閉にスペースが不要
誰にでも使いやすい
デメリット
追加料金がかかる
選び方のポイント
洗面脱衣室とのつながりにも配慮を。ガラスを用いて開放的にも
最近では、浴室の扉に透明な強化ガラスを用いるなどして、開放感を持たせたプランニングも多くみられるようになりました。扉だけでなく、袖部分にFIX窓などを組み合わせることで、浴室と洗面脱衣室の一体感を生み出すプランも提案されています。
ガラスを用いることで開放感は生まれますが、比較的汚れが目立ちやすいこと、また、家族構成によっては洗面脱衣室から見られたくない、という場合も。条件にあわせて、スモークガラスなどの機能を持つ素材を用いたり、目隠しのために、浴室用のブラインドなどを設置するケースもあるでしょう。しかし、ブラインドを常時閉めておくのでは本末転倒。家族の入浴スタイルを充分に検討してプランニングしてください。
カビや汚れがつきにくい、お手入れのしやすさも確認を
浴室は、カビや汚れなどが気になる空間。浴室扉にも、効率的な換気を促したり、汚れにくく掃除のしやすい工夫を施したタイプが多くみられます。
たとえば、換気口を下桟だではなく、中桟部分や上部、縦枠部分などに設置したもの、換気口部分をお手入れしやすい形状としたもの、換気口が簡単にはずせるタイプなども。カビの発生や浸透を抑えたパッキンを採用したり、パッキンそのものをなくすなどの工夫もみられます。メーカーそれぞれに特徴がありますが、カタログではわかりにくい細かな部分なので、ショールームで実際に説明を受け、確認してください。
家族構成に適した安全性に配慮する
幼いお子さんや高齢者の方がご家族にいらっしゃる場合には、浴室内での事故への配慮も必要です。緊急の場合など、脱衣室側から扉を開けることが可能なタイプ、扉を外すことのできる機能を持つタイプなどを選んでおくことも大切でしょう。商品的には、扉上部のつまみによって扉を外すことができるもの、ハンドル部分に脱衣室側から解錠できる装置のついたものなどがあります。
また、入浴時の転倒事故を防ぐためには、出入り口部分はできる限り段差を少なくしておきたいものです。扉を選ぶ際には、下部レール部分の形状も確認しておきましょう。比較的フラットな床面を確保したタイプも提案されています。
その他、幼いお子さんがひとりで浴室に入り、使用していない浴槽に誤って落ちないように、脱衣室側にチャイルドロックを取り付けることができる扉も。引き戸や折れ戸では、指を挟まないような工夫がなされているタイプもみられます。
新築やリフォームの場合、多くの方がシステムバスを取り入れます。浴室の扉も標準仕様、オプションの中から選ぶことが多いでしょう。開閉のタイプやデザインを選ぶ際には、安全性や操作性を重視しつつ、入浴スタイルや家族構成を考慮することが重要です。また、簡単な工事で交換できるリフォーム向けの浴室扉もありますので、住まいの状況に合わせて、検討してみてください。