住宅ローンのタイプ・住宅購入に伴う諸経費
収入に合わせて選択も!住宅ローンタイプの違いとは
住宅ローンは一生で最も大きな額の借金になることがほとんどです。変動、固定、そのミックスなど色々なタイプがあります。
まずはタイプの違いをよく知ることで、どのタイプにするのがベストなのかを考えましょう。
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1.低金利だけど、リスクも大きな変動型
マイナス金利が導入され、歴史的な低金利が続いている昨今。特に変動金利ならば0.6%など非常に低いものが見つけられるでしょう。
しかし変動金利はその名前のとおりに、市場の動向を受けてどんどん金利が変化していきます。公定歩合が上がればそれにリンクして金利が1%、2%となることも珍しくありません。ある意味リスクのある選択とも言えます。
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2.収入が上がる見込みがあるならば当初固定金利型も
3年や5年、10年といった当初期間を固定金利にし、その後固定期間が終わった時に変動か固定化を選べるのが当初固定金利です。最初の固定期間は変動よりも金利がわずかに高めになりますが、固定金利よりは低いです。
最初は低めの金利にしておいて、収入が将来的に伸びる見込みがあって金利が上がっても大丈夫ならば、これを選んでも良いでしょう。
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3.返済計画が立てやすい固定金利
25年、35年など一切金利が変わらないのが固定金利です。変動金利より返済計画が立てやすい、支出を前もって知ることができるメリットがありますが、金利はこの中では一番高いです。
しかし空前の低金利時代である現在ならば、先々の金利上昇リスクを気にする必要がありませんし、インフレにも強いというメリットがあります。
想定外の罠!?住宅購入に伴う諸経費とは
住宅情報サイトなどで家を探す時に、値段を気にしない人はいないですよね。
でも実はサイトなどに表示されている物件価格以外に、かなりいろいろな経費も購入の時に必要になるのです。その内訳をここでは説明します。
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新築住宅の場合
新築住宅を購入する場合、まず住宅部分には消費税がかかります。土地は非課税です。その他には税金として、登記関係の登録免許税(土地、建物)固定資産税、不動産取得税が必要です。さらに登記を司法書士に依頼するのであれば司法書士報酬が必要ですし、書類に貼付する印紙代もかかります。
住宅ローンを利用するのであれば住宅ローン利用手数料や保証料、団体信用生命保険代がかかりますし、火災保険や地震保険へも加入しなくてはいけません。
もちろん引越し代や新居の家具、インテリア代なども必要になるので、おおよそ物件購入以外に5%はかかるものだと認識しておきましょう。 -
中古住宅の場合
中古住宅は基本的に消費税はかかりませんが、そのかわりに仲介手数料がかかります。
仲介手数料は物件の総額の約3%が相場ですので、3000万円の物件であれば、それだけで100万円近くかかります。
また築年数にもよりますが、リフォームやクリーニング代もかかるので、中古住宅では物件代以外に総額で8~10%かかると思っておきましょう。
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住宅ローンは諸経費も組み込んで考える
住宅ローンを組む時は、諸経費込の値段で計画を立てましょう。諸経費を無視していると、いざという時に現金が足りなく、金策にあたふたすることになります。
諸経費ローンというものもありますが、金利が高いのでできれば利用しなくて済むように、しっかりと計画を立てましょう。